【行ってきたよ】高島平7丁目にOPEN! まいにち子ども食堂

子ども食堂ってなあに?

「今晩のご飯はボク1人なんだ」
「お母さんがお仕事の日はお弁当を買って食べるの」
そんなとき、こどもが1人でも入れるのが “こども食堂” です。
こども食堂ネットワークHPより)

地域のボランティアの方々で作った食事を、
子どもや、子育て中の親子なども、無料または安価でいただける「居場所」。
子どもの貧困や孤育てを地域全体で支えていこうという取り組みです。



これまで板橋区内では、同じ高島平や前野町、
成増などでも開催されていましたが、いずれも月に数回の取り組みでした。
それが毎日!しかも朝昼晩の3食の提供ということで、
必要としている子どもたちにとっては画期的な活動!
昨年末からクラウドファウンディングで資金を募っていました。

わたしもわずかながら支援をさせていただきましたが、
目標金額を上回る寄付が集まり、いよいよオープン!
さっそく伺ってきましたよ。

板橋区立子ども動物園 高島平分園の目の前!

 

都営三田線の高島平駅を降りて5分ほどのところにある、
板橋区立子ども動物園 高島平分園、通称メーメー公園。
その目の前にあるマンションの2階、
207号室が「まいにち子ども食堂 高島平」になっています。
エレベーターはないので、ベビーカーは畳んであがりましょう。

 

ごく普通のマンションですが、2階に上って通路を右に行くと、
207号室の扉にこんな張り紙が。

 

ドキドキしながらインターフォンを押すと…
ドアを開けてくださったのは、
笑うと目がなくなってしまいそうな笑顔の男性。
こちらの子ども食堂を運営されている、
NPO法人ワンダフルキッズの六郷伸司さんです。
ボランティア体験の女性もいらっしゃいましたよ。

伺ったのは、昨夜からの大雨があがったばかりの10時前。
「はじめてのお客さんですよー」
わわ、記念すべき第1号のお客さんになってしまいました。

親戚のおうちに遊びにきたみたい

受付で名前を書き、玄関をあがると、
親戚のおばちゃんのおうちのような、なんともホッとする空間。

窓からは、朝の雨が嘘のようにおひさまが差し込み、ぽかぽかと暖かです。
(写真が下手で、あったかさが全然伝わりませんね…)

 

もう朝食の時間は過ぎていたのですが、
せっかくなので、朝食をいただいてもいいでしょうか…とお願いしてみたところ、
いいですよー!と快く応じてくださいました。

こちらがキッチン。
子どもたちも一緒に調理したり、配膳をお手伝いしたり、
笑い声が響くようすが目に浮かびます。

あったかごはんでお腹のそこからぽかぽかに

本日のメニューはこちら!
ハムエッグ、ほうれん草のおひたし、おねぎとお豆腐のお味噌汁。
プルプルの目玉焼きがおいしそう〜!

いただきまーす!
あつあつのお味噌汁も、ハムに絡んだとろとろの卵の黄身も、素直においしーい!
ほうれん草もそういえば最近、自分ではシンプルなおひたしにしていなかったかも。
あ、そうか。
誰かにつくってもらった朝ごはんって、すごーく久しぶりにいただいたんだなあ。
なんだかちょっと、お腹のそこがじんわりあったかくなったように感じました。

大盛りのごはんもぺろり。ごちそうさまでしたー!
(ちなみに数時間前、朝からがっつりお茶碗2杯食べてきています 笑)

無料の学習塾から食の提供へ

もともと、様々な事情で学習の機会に恵まれない青少年に
学習の機会、また、居場所を提供する無料の学習支援塾
「ワンダフルキッズ」を運営されていた六郷さん。

今はもう成人されている4人のお子さんが受験を控え、
友達と同じように塾へ行きたいと言われた際に
経済的な理由で難しかったというご経験からスタートされたそうです。


大切にしてきたのは、単なる学習支援だけを行なうのではなく、
子ども達にとって”居場所”になること。
寝たい時は寝ていい、遊びたい時は遊べばいい。
NPO法人ワンダフルキッズ 六郷伸司) – クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)より抜粋

そんな居場所としても機能できるように活動してきたのですが、改めて見えてきた問題がありました。
それは学習以前に、食べられない子どもたちが多くいるということです。
経済的貧困だけではなく、社会的貧困も多く存在していたのです。
つまりワンダフルキッズへ来る子どもたちは、引きこもりが多く、社会と繋がれていなかったのです。
ひとり親家庭で満足に食べられない子も…。
NPO法人ワンダフルキッズ 六郷伸司) – クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)より抜粋

そこで、前野町の子ども食堂を月に2回ほど運営されていたのですが、
六郷さんには葛藤がありました。

本来食べることは1日3食必要なのに本当に月2回だけで問題改善になっているのか。
私はワンダフルキッズの活動を見直しました。
そして今回、知的障がい者グループホームのユーオン高島平さんとご協力し、
まいにち子ども食堂を運営するプロジェクトの計画を始めることになったのです。
NPO法人ワンダフルキッズ 六郷伸司) – クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)より抜粋

居場所があるという安心感

学校に行きたくない、行くことができない。家庭に居場所がない。
核家族化で、マンションの隣人の顔を知らないことも少なくない今、
そんな子どもたちはどうやって自分を保っていったらいいのでしょうか。
ごはんを食べることももちろんですが、いつでも行かれる場所があって、
ここにいてもいいんだよと受け入れてもらえること。
そんな経験が、心の支えになるのではないでしょうか。

育児中のお母さんたちも、日々“孤”育てとの戦いです。
私自身も次女の産後、長女の赤ちゃん返りと次女の後追いが始まった頃
どちらも満たしてあげられていないという自責の念に
消えてしまいたいような気持ちで過ごしていていました。
娘たちの寝顔を見ながら、ふたりが目覚めるのが怖くて涙したこともあります。
今思うと、理想の母親像からかけ離れた自分を受け入れられなかったのだと思います。

毎日まいにちの食事の準備から週に数回でも解放されて、
ゆっくり座って子どもたちの顔を見たり、
同じように子育てをしている仲間や、大先輩と話をしたり。
あの時、こんな場所がもしあったなら、
子どもたちにももっと優しい笑顔をむけてあげられたのかもしれません。

いつでもふらっと来れる

オープン時間は、まいにち土日祝日問わず、朝の7時から8時まで。
ごはんの時間は、[朝] 7:00-8:00、 [昼] 12:00-13:00、 [夕] 18:00-20:00 とのこと。
※お休みの際にはtwtterFacebookなどで告知されるそうです。

ごはんの料金は、子どもはいつでも無料。
大人は、朝 ¥100、昼 ¥200、夜 ¥300でいただくことができますよ。

お腹が空いたとき、誰かと話をしたいとき、行く場所がないとき、
静かにうなづいて、心地よくそばにいてくれる六郷さんの
「まいにち子ども食堂」に、ぜひ足を運んでみてください。
わたしもまた寄らせていただきたいと思っていますー。

また、ボランティアのメイツさん、また会員さんも募集されているそうです。
メイツさんのお仕事は、話し相手、遊び相手、学習支援、調理など。
まいにち、しかも長時間のオープンなので、
とにかくどなたかがいてくださるだけでも大歓迎、
ちょっとした買い物をお願いできるだけでもありがたいとのことなので、
ご興味のあるかたは、気負わずチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

高島平 まいにち子ども食堂
板橋区高島平7-23-21
コーポ芳乃パーク106

「まいにちこども食堂高島平」六郷伸二氏講演!【第1回地域づくりセミナー】7/28開催☆

本日、高島平七丁目「まいにち子ども食堂高島平」OPEN!

2018年3月1日

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3 件のコメント

  • ご飯は毎日食べるもの。
    それが一番気になっていました。
    何故月に○回開催とか、毎週○曜日とか・・・・
    大人の都合というか・・・・強者の都合・・・そんな気がしていました。
    もちろん、大人側にも事情はあります。

    私個人では何も出来ていないんです。
    ですから、そんなことを言う資格すらないんですが・・・。

  • 本来なら行政がやらなきゃならないことを、民間がやらなくてはならない状況になっていることに疑問点を感じつつも、やはり子供たちのことを思うと必要な場所。
    もっとたくさんの人に知ってもらい、ひろまっていくことを願いたい。

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